アナリストら、「アジア獲得戦」で米は露を締め出せない

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米国防総省のアシュトン・カーター長官はインドに対し、米国の作戦航空団の新たなプロダクトを提案。これに対し、インドのモディ首相は10年にわたる二カ国間軍事協力合意に調印するだろうと見られている。

米「外交」誌(The Diplomat)の軍事アナリストでサイバー外交分野の専門家であるフランツ・ステファン・ガディ氏は、「この米国のアプローチはBRICS加盟国間の軍事協力拡大に対する遅すぎた報復とみなす必要がある」と書いている。

ロシア連邦軍事技術協力庁の調べでは2014年、ロシア製兵器、軍事機器を世界で最も多く購入した国はインドだった。総額47億ドルにものぼる。それだけではない。ガディ氏は、ロシアの軍事機器で力をつけたBRICSは、単なる経済同盟をこえ、独自のグローバルプレーヤーとなりつつあると付け加えている。

露印の軍事協力拡大は米国のあらゆるカルタを混乱させた。なぜなら米国はインドとの軍事関係を強化させることで「二兎を一度に捕らえよう」と計画していた。つまりロシアのアジアにおける外交サクセスを変更させ中印間の対立を深めようと思っていたのだ。豪州の専門家、クリスピン・ローバー氏は、少なくとも戦略は失敗したとの見方を示している。中印間の対立は存在してはいるものの、その対立は熾烈度に関しては、米中間の対立に比べればかなり劣るからだ。

ローバー氏は、ロシアはインドにとっては唯一の戦略パートナーでありつづけており、同時に露中印の3国は多極世界創設政策を最優先的方向性として選んでいることから、長い視点でもこの3国の反米連合を軽視することは決して出来ないと指摘している。

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