元国連事務総長補佐官:米国が「イラク情勢は改善した」と言っても、信じるのは精神分裂病者だけ

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「米国防総省はシリア軍の訓練に5億ドルを費やしたが、戦闘に参加しているのはほんの数人である」。米軍高官によるこの発言に、米議会からの批判が相次いだ。

「米国が訓練したシリア戦士の数はそう多くない。戦闘に参加しているのは4-5人だ。「新シリア軍」訓練計画は遅々として進まない。この調子でいけば、当初定めた定数に達しないことは明白だ。しかし我々の最大の目標は、現場で軍事的な課題を遂行することだ」。米議会上院で米軍のロイド・オースティン将軍が述べた。

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米国務省によれば、イラク、リビアなどの中東諸国の情勢は、米国の介入により改善している、という。

「イラクがフセイン以後、民主主義の到来により、改善したと言えるか。言える。多くのイラク国民はそうした意見だ」。米国務省のジョン・カービー報道官はそう述べている。

先日バグダッドで2件の自爆テロがあり、少なくとも14人が死亡、70人が負傷した。2003年に米国が介入して以来、イラクにおける死者は90万人に上っている。うち5万人が児童と見られている。

国連事務総長の元補佐官で国連イラク人道プログラム調整官のハンス・クリストファー・フォン・シュポネク氏によれば、米国の声明は愚にもつかぬものである。

「イラクの状況が数年前より改善しているなどと本気で信じるのは、精神分裂病者だけだ。おそらく米国自身、ここ数年の間に外交・軍事・安保分野で膨大な失敗を重ねたことに恐れをなしているのだろう。たとえばリビア。侵攻によって事態は改善したか。アフガニスタンは再び自立できるのか。言語道断だ。失敗はさらに重なっていく。しかしその事実は、米政権によって隠蔽されるだろう」。

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