トルコ、WTOに対してロシアへの不服申し立てへ

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トルコはWTOに対し、ロシアの発動した制限措置について不服を申し立てる準備を行っている。トルコのエリタシュ経済相はトルコの英字新聞「デイリー・サバフ」に対して、こう語った。

エリタシュ経済相は、現在、証拠収集が行われており、「我々は国際裁判を通じて、損なわれた権利を全て回復していく。取引は道徳的基盤を持たねばならない」と語っている。

ロシアが制限措置を講じたため、トルコの実業界は食料品セクターでも観光セクターでも著しい損失を受けている。「デイリー・サバフ」紙によれば、トルコは輸出先をケニア、ナイジェリアなど他のアフリカ諸国へ転化しようとしている。

これまで、ロシア経済発展省のアレクセイ・リハチョフ次官はロシアとトルコ間の貿易取引量はここ数年で最小の180~190億ドル以下となるという予測を発表していた。

対トルコ特別経済措置は1月1日よりロシアによって発動された。1月1日よりトルコからロシアへは食糧品の輸出が禁止されたほか、チャーター便、ビザなし渡航が取りやめとなり、ロシアの雇用者の大半にトルコ人労働者の雇用を禁じられた。プーチン大統領はさらにロシアにあるトルコの法人組織の活動を禁止または制限するよう指示している。

ロシア・トルコ関係は、シリアでロシアのスホイ24爆撃機がトルコ側により撃墜された事件の後、危機的状況となっている。11月24日、ロシア機スホイ24が、シリアで墜落した。ロシアのプーチン大統領は、テロリストの共犯者たちによる「裏切り行為だ」と指摘した。

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