露中印、米の景気後退の前にオイルダラー独占の破壊に急ぐ

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ロシア、中国、インド他、躍進的に発展する大国らは多極世界の構築を強要し、その一方で米国のようなかつてのヘゲモニーにはそうした大国らの動きを止める力はもやはない。

米独史に詳しいフリーランスのジャーナリストのウイリアム・イングドール氏がラジオ「スプートニク」からのインタビューにこうした見解を表した。著書『マネーハンドラー、ロックフェラーの完全支配』で有名なイングドール氏は現在、ロシア科学アカデミー東洋学研究所の分析雑誌「ニュー・イースタン・アウトルック」の政治評論員も務めている。

イングドール氏いわく、ロシア、中国他、経済力をつけつつある諸国は緩慢ながらも着実に米ドルに依拠した状態からの解放を開始している。ロシアは石油市場の取引をルーブル決済へ移行しようとしており、これによって現在のオイルダラーの独占状態を打ち壊そうとしている。イングドール氏は次のように語っている。

「これが行われれば、米経済にとっては破壊的な打撃になる。米国はすでに他の国に工業をアウトソーシングし、高い失業率や数兆ドルの債務を抱えており、最良の状態にはないからだ。米国は事実上破綻している。」

これに対し、JPモーガンのアナリストらの予測はそれよりは多少控えめで、数年以内に米経済に景気後退が起きる可能性は75%上昇したと発表している。

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