この研究結果は、雑誌「Nature」に発表されたが、その一部を英国のロンドン王立カレッジが伝えた。
南極西部の氷河に比べ、東部の氷河は、より安定的なものと見られているが、その特性は、トッテン氷河の溶解により侵されている。
学者達の出した結論は、グローバルな地球の温暖化が現在のテンポで続いた場合、現実のものとなる。学者らは以前も、氷河が異常な状態にあることを知っていたが、今回新たな調査により、その溶解のテンポが、予想よりもかなり速いことが分かった。
トッテン氷河溶解の原因は、その底の部分を温かい水が循環していることにある。今回の新たな調査により、氷河の下のそうした水が、南極大陸の内陸部100キロから150キロに広がっており、トッテン氷河の溶解が急激に速まり、最終的にはなくなってしまう可能性のあることが明らかになった。