英米豪の学者ら 地球の破滅的な海面上昇は元には戻らない

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英国、米国、オーストラリアそしてニュージーランドの気候学者達は、今後100年の間に、世界最大の氷河の一つ南極トッテン氷河の不可逆的な溶解が、2,9メートルのグローバルな海面上昇をもたらすだろうとの結論に達した。

この研究結果は、雑誌「Nature」に発表されたが、その一部を英国のロンドン王立カレッジが伝えた。

南極西部の氷河に比べ、東部の氷河は、より安定的なものと見られているが、その特性は、トッテン氷河の溶解により侵されている。

学者達の出した結論は、グローバルな地球の温暖化が現在のテンポで続いた場合、現実のものとなる。学者らは以前も、氷河が異常な状態にあることを知っていたが、今回新たな調査により、その溶解のテンポが、予想よりもかなり速いことが分かった。

トッテン氷河溶解の原因は、その底の部分を温かい水が循環していることにある。今回の新たな調査により、氷河の下のそうした水が、南極大陸の内陸部100キロから150キロに広がっており、トッテン氷河の溶解が急激に速まり、最終的にはなくなってしまう可能性のあることが明らかになった。

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