オーストリアではヒトラーやナチスの礼賛が法律で禁止。警察は「冗談や芸術でないのは明らかで、本人も自分のしたことを理解している」とし、逮捕は正当だと説明している。
地元紙によると、容疑者は1月にブラウナウに引っ越し、ヒトラーを真似る特徴的な口ひげや髪形、服装などでヒトラーそっくりに装い、「ハラルト・ヒトラー」と名乗って、地元のバーなどに出没。目撃者から警察への通報が相次いでいた。
先に伝えられたところによると、ヒトラーを巡り昨年、ネオナチの聖地を危惧したオーストリア政府が、生家の建物を強制収用する法案を可決した。今年1月、元家主の女性が「強制収用は違憲」として憲法裁判所に提訴している。