シーメンス製のベークライトのダイヤル式黒電話を深紅に塗ったもので、本体にはヒトラーの名前やかぎ十字、第三帝国のワシの紋章などが刻み込まれている。1945年、ソ連軍によってヒトラーの地下壕から発見された。
ヒトラーは第2次世界大戦の最後の2年間、国防軍(Wehrmacht、当時のドイツ軍)から受け取ったこの電話で命令の大半を出していたとされ、アレクサンダー社はこの電話機こそ「数百万人を死に至らしめた史上最悪の破壊兵器と言える」としている。入札開始価格は10万米ドルに対して、競売前の予想落札価格は20~30万米ドル(およそ2260~3390万円)とされたものという。