避難解除の桜並木に笑顔 7年ぶり花見イベント

© AFP 2023 / Yoshikazu Tsuno避難解除の桜並木に笑顔 7年ぶり花見イベント
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東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の大部分が今月解除された福島県富岡町で8日、桜のトンネルとして知られる夜の森地区の桜並木を7年ぶりに歩行者天国にして催しが開かれた。桜はまだ咲き始めだったが多くの人が故郷の花見を楽しみ、再会した知人同士が笑顔で言葉を交わす姿も見られた。共同通信が報じた。

全長2・2キロの桜並木の大半は今も立ち入りができない帰還困難区域で、避難指示が1日に解除された約300メートルの範囲が花見イベントの会場になった。町民らは用意された足湯でくつろぎながら桜をめでたり、よさこい踊りを披露したりした。

原発事故前にこの催しで人力車を引いていた自営業遠藤良一さん(62)は福島県白河市に避難中。7年ぶりに客を乗せ「みんなの笑顔を見ることができて最高の喜びだ。これをきっかけに前に進みたい」と声を弾ませた。富岡町内の自宅を解体し、茨城県北茨城市に避難している無職遠藤時子さん(79)は「知人と事故後初めて再会し、元気そうで安心した。来年もまた来たい」と話した。

町の人口は3月現在約1万3500人で、このうち避難指示が解除された地区は約9500人。

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