アサド大統領「米国その他の西側諸国はハンシャイフンの出来事を調査するあらゆる試みを妨害」

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アサド大統領「ハンシャイフンではいかなる化学兵器攻撃もなかった。これは挑発だ」とスプートニクのインタビューで指摘。

シリア 自国機をロシア軍基地近くに移動=CNN - Sputnik 日本
シリア 自国機をロシア軍基地近くに移動=CNN
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シリアのアサド大統領は「スプートニク」のインタビューで「シリアのイドリブで化学兵器攻撃は一切なかった。シリア軍はハンシャイフンで戦闘員を攻撃したが、化学兵器はなしで(使っておらず)、西側が言っていることは正しくない」と述べた。

スプートニク、シリア大統領へのインタビューの内容を公表。

スプートニク記者:19日、マスコミ報道の中に、ダーイシュ(IS)の頭目であるアル-バグダディが、シリアとイラクの国境でロシア及びシリアの諜報機関により逮捕されたとのニュースがあったが、あなたはこれを確認しておられるか?

アサド大統領:いいえ、あれは真実ではない。

記者;真実ではないと、おっしゃるのか?

大統領:いいえ、あれは真実ではない。とにかくあの国境は現在、ダーイシュのコントロール下にあり、シリアあるいはロシアも、そして西側諸国も米国も、あそこでは引き分けの状態だ。ダーイシュのみが、あの国境をコントロールしている。それゆえ、アル-バグデディにとってあそこは安全な場所だ。

記者:わかりました。シリア当局は、化学兵器禁止機関(OPCW)の代表が国内に入り、ハンシャイフン(シリア北西部イドリブ県)での出来事を調査するのを許可すると発表した。あなた方とOPCWとの間で、何か接触はあったか? 最初の専門家グループがシリア入りする日取りはいつか?

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大統領:実際のところ、数年前テロリストらがアレッポで最初に、シリア軍に対し攻撃した時からもう、我々は国連に、我々が言ってきた事、つまりテロリストの元には毒ガスがあり、彼らはそれをシリア政府軍に対し用いているという事を証明するため調査団を派遣するよう要請している。その後、同様の出来事が起きたが、国連は、そうした代表団を一つも派遣してこなかった。すべては、そのままだ。我々は、国連に公式書簡を送り、その中で、ハンシャイフンで起きた事を調査するため代表団を派遣してくれるよう要請した。もちろん国連は、これまで誰も送ってきていない。なぜなら西側や米国が、何らかの代表団がシリア入りするのを妨害してきたからだ。なぜなら、もし代表団がシリア入りすれば、ハンシャイフンで起きた事や、シャイラト空軍基地への攻撃に関するすべての話が、挑発でありウソであることが明らかになってしまうからだ。まさにそれゆえに彼らは、代表団を送ってこなかったのだ。現在、調査グループ派遣について唯一コンタクトがあるのは、ロシアそして、その他の国々だと思うが、これまで、何らかの代表団到着に関し、好ましいニュースは何も届いていない。

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記者:再度お尋ねするが、あそこで起きた事をあなたはどう見ておられますか? 多くの様々な情報が溢れ、出来事が間違って解釈され、偽のニュースがでっち上げられているとの非難もあるからだ。あそこでは何があったのか、あなたの口から説明して下さい。

大統領:あの地区は「アル-ヌスラ戦線」、実際は「アルカイダ」がコントロール下に置いている場所だ。世界が手にしている唯一の情報は「アル-ヌスラ戦線」が発表しているものである。それを、様々なマスメディア、主に西側のマスメディアがまるごと、Youtubeやインターネットでビデオ配信している。それゆえ我々は、判断の際、そうした情報を基にすることはできない。第一に、我々は、あの日の11時30分に我々が攻撃した場所が、化学兵器倉庫あるいはその保管場所、あるいは何らかのそうした施設であったのかどうか、知らない。彼らの主張では、攻撃は6時か6時30分だったと言うが、我々はその時間、いかなる攻撃もしていなかった。それゆえ、ここで考えられるのは2つのバリエーションだ。一つ目は、攻撃は正午近くか、あるいは11時半にあったという説、二つ目は、.我々が、噓の挑発行為だと信ずるもので、いかなる攻撃もなかったという説である。

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あなた方が写真やビデオでご覧になったすべての者は、我々がもう1年前あるいは2年前、あるいはそれ以上前に見たものに似ている。シリア民間防衛隊で人道的「アルカイダ」ともいえる「ホワイト・ヘルメット」に関係したものだ。この組織の歴史は、かなりあいまいである。彼らは存在していないも同じとも言える。ロシアの空爆の結果、殺されたとかいう子供達が写っている彼らの写真は、後になって「やらせ」、でっち上げであることが分かっている。連中が、少年を横たえて、泥や血を塗りたくったとの事だ。もちろん血などは偽物だ。こうしたトリックは、彼らの活動の一部である。我々は、この説を信じている。なぜならば、攻撃はあらかじめもう準備されており、彼らは他の声に耳を傾けようとはせず、調査も望まず、彼らが欲したのは、攻撃だけだったのだ。我々は、一つの大変単純な理由からこれは挑発行為だと考える。もしガスが漏れたり、あるいは攻撃だった場合、あの町で60人もの人が死んで、その後も町に、これまで通り住み続けることができたというのは、おかしくはないだろうか? 彼らは、住民を避難させなかったし、誰も町から出て行かなかった。生活は、通常のまま続けられた。あそこには、大量殺りく兵器が使われたというのにだ。 そしてその翌日、彼らは、シャイラト空軍基地を攻撃した。彼らはそこには、毒ガス貯蔵庫があったと主張し、すべての倉庫を攻撃した。しかしどんなガスも空軍基地に漏れ出すことはなかった。シリア軍の将校あるいは軍人の中で、ガスにやられたものは一人もいなかった。それゆえ我々は、いかなるガス攻撃もなかったし、ガス貯蔵庫もなかったと考えるのである。あれはすべて挑発行為であり、シャイラト空軍基地攻撃を正当化するためだけに行われたのだ。これが、実際に起こった事すべてである。

先の報道によると、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、シリアのアサド大統領に祝電を送り、シリア空軍基地への米国の攻撃を「愚かな侵略行為だ」として非難した。

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