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この中でアンナ・ファイフィールド、サイモン・デニアー両記者は、「国連総会での演説でトランプ氏は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の政権に対して行動を起こすだけでなく、人口2500万人の国家全体を破壊すると威嚇した」と書いている。
トランプ氏は金正恩氏を「ロケットマン」と軽蔑を込めて呼び、もし同盟国を防衛するために必要となれば、米国は「北朝鮮を完全に破壊する」と述べた。
同紙は、「その同盟国--日本と韓国--は、隣国に対し戦争を始めるとのトランプ氏の威嚇について沈黙を保ち、一方中国とロシアはトランプ氏が緊張を高めかねないと警告した」としている。
また、「日本の安倍首相が沈黙を守ったことは特に示唆的である。なぜなら安倍氏はこれまで北朝鮮への対応に関するトランプ氏の発言を毎回積極的に支持してきたからである」とも指摘している。
米国出身で延世大学(ソウル)のジョン・デルーリ准教授は、「果たしてトランプ政権はこの考えを本気で思いついたのか、そして1953年以来回避されてきた戦争に我々を引きずり込もうとしているのか、今真剣に危惧しなければならない」と述べている。
先の報道によると、トランプ米大統領は国連での演説で冒頭からグテレス事務総長に国連改革の試みに対する支持を表明した。