スプートニク日本
ユンカー委員長は、「国内市場保護のための、しかも国家安全保障上、正当化できない(世界市場への)露骨な干渉となった今回の決定について、我々は極めて残念に思っている」と述べた。声明では、世界貿易機関(WTO)の規定と矛盾しない対抗措置をEUが準備するとしている。
ユンカー委員長はまた、「保護貿易主義は、鉄鋼セクターにおける共通の問題に対する答えとなることはできない。今回の動きは状況を悪化させることしかできない」として、欧州の多数の人々が被害を受ける原因となる不公平な措置を米国が導入している間、欧州が「手をこまねいている」ことはないと述べている。
トランプ米大統領は1日、国外からのアルミニウムと鉄鋼の輸入に対して関税を導入すると予告した。輸入される鉄鋼は25%、アルミニウムは10%の関税が課されることになる。今回の制限措置は、ロシアや中国を含む全ての大手鉄鋼輸出国に対し打撃となる。