スクリパリ元大佐は乗っていたBMWの換気システムから毒を盛られた可能性がある-マスコミ

© REUTERS / Henry Nichollsロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐が病院に搬送された後の警察による封鎖。英ソールズベリー
ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐が病院に搬送された後の警察による封鎖。英ソールズベリー - Sputnik 日本
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ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘のユリアさんが英国で毒物による襲撃を受けた事件で、両氏は乗っていた自動車BMWの換気システムを通して毒を盛られた可能性がある。テレビ局ABCNewsが、英国における調査の進捗状況に通じている3人の消息筋の話を引用して報じた。

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ABCNewsは、英国の調査担当者らは事件の状況について十分明確に把握することができたと主張している。情報筋によると、調査担当者らは事件では粉末状の毒物が使用され、それがスクリパリ氏の自動車の換気システムに注入されたと考えているという。

またABCNewsの消息筋は、単にスクリパリ氏を怯えさせたり、同氏の健康を害するのではなく、恐らくスクリパリ氏の殺害が目的だったと思われると強調したという。

消息筋によると、スクリパリ氏に対して使用された毒物が3月19日に化学兵器禁止機関(OPCW)の専門家に引き渡され、世界の主要な研究所で分析される。

東京にあるロシア大使館 - Sputnik 日本
駐日ロシア大使館のプレスリリース 「ロシアに向けられた英国による非難の虚偽性」
3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体の状態で病院に搬送された。なおロシアでスクリパリ氏はスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件にはロシアが関与していると主張しているが、未だにその証拠が提示されていない。

同事件に関連し、英国のメイ首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの2国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を発表した。

これを受けてロシア外務省は英国大使館職員23人の国外退去処分、また在サンクトペテルブルク英総領事館の閉鎖や、その地位の曖昧さに関連して英国の機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動停止を通告した。

ロシアは同事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

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