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ガルジン大使は先日駐日大使として赴任したばかり。赴任後、初めて両国のプレス代表を前に行ったブリーフィングでガルジン大使は日本のマスコミについて、セルゲイ・スクリパリ氏及び娘のユリヤ氏の服毒事件についてのロシアの立場を読者に十分に伝えていないと指摘し、ロシアの論拠を説明しながら記者団の質問に答えた。
「日本政府は本件(スクリパリ事件)について、今まで大変均衡のとれた態度をとっておられる。これは敬意に値する。日本政府の立場は実態解明が先、化学兵器をいかなる理由、事情でも使用してはならない、また使用した者は誰であれ、処罰せねばならないというものであり、これはロシア政府の立場と共通点が多い。」ガルジン大使はこう語っている。
また、ラブロフ外相が訪日で日本側にスクリパリ氏の事件で疑問点を解明するための手助けを要請したという報道後、日本が英国に対して実際働きかけているかとの共同通信からの問いには、大使は「日本と英国にどう説明するかはあくまでも日本の権限であるため、日本と第3国との関係についてコメントするのは立場上、適切ではない。ただ、我々が日本政府に伝えていることを正確に伝えていると信じたい」と答えるにとどまった。
ガルジン大使はロシア人記者との話し合いで今回の記者団とのブリーフィングについて、こうした形は実践的なものになりうると肯定的に評価している。
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