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先に、ロシアは4月の米国債保有額を961億ドル(約10兆6000億円)から487億ドルに減らしたと米財務省が発表した。ロシアの保有額は16位から22位に下落した。
「これは、今後のドルの動きに関する懸念を反映したものかもしれない。米が貿易戦争を引き起こす国である状況で、ドルが長期的に強化されると期待することは難しい」とオルロワ氏は述べた。
また、多額の米国債はロシア銀行が外国為替平衡操作を行っていたことに関係しており、ロシア市場では操作のためドルが広く用いられていたとオルロワ氏は指摘。
さらに、米国債保有額の削減は準備基金を管理する構造におけるロシア財務省の何らかの新たな優先事項を反映しているとオルロワ氏は見ている。
オルロワ氏によると、ロシア銀行は欧州市場でのこの数ヶ月間にわたる不安定な状況により安くなった欧州通貨に投資する可能性がある。