ガルージン大使ってどんな人?公園大好き、日本の自然を愛する知日派外交官の素顔【写真・動画】

© Sputnik / Mikhail TsyganovРоссийский посол Михаил Галузин
Российский посол Михаил Галузин - Sputnik 日本
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今年3月、知日派の外交官ミハイル・ガルージン氏が駐日ロシア大使に就任した。ガルージン氏はモスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学を卒業後、外務省に入省。駐日ソ連大使館での勤務を皮切りに、駐日公使、ロシア外務省で日本を担当する第3アジア局長、駐インドネシア大使等を歴任した。日本語堪能で、かつてゴルバチョフ元大統領やエリツィン元大統領の通訳も務めた。今回で日本勤務は4度目となる。そんなガルージン氏の人となりをご紹介しよう。

スプートニク日本

スプートニク:盛り上がったW杯がとうとう終わってしまいました。日本でサッカー中継を見ましたか。

大使「全試合は観戦できなかったものの、ロシアと日本が出ている試合は見るようにしました。ロシア代表を応援したのはもちろんのこと、二番目に日本を応援しましたよ。日本がベルギーに負けたのは本当に残念でした。何しろ試合途中では2対0だったんですからね。でも負けたと言っても、『敗北なしには勝利はない』という種のものだったと思います。日本代表がロシアW杯で見せてくれた試合は、特にベルギー戦は、日本代表の将来における大きな勝利を予言するものだと思います。

駐日ロシア大使 - Sputnik 日本
ガルージン大使インタビュー:ロシアのイメージが悪いのは何故?ロシア人が南クリルに抱く感情とは?
スプートニク:日本で気に入っているものといえば、何がありますか。

大使「長く日本に滞在し、その間に良い印象をたくさん受けました。日本三景(松島、宮島、天の橋立)を妻と一緒に訪れ、自然の美しさに感銘を受けました。日本人の、公園や庭園を造る能力はすごいと思います。京都の龍安寺石庭、金沢の兼六園、横浜の三溪園などは素晴らしいです。

そしてもちろん、日本に住む人々です。世論調査によれば、78%の人がロシアに親近感を感じていないということですが、私はあちこちで、偶然お会いした普通の町の方々に、とてもよくしてもらいましたし、ロシアに対して好意的に接してくれました。そういう人は沢山いると思います。もしかしたら世論調査の数字は、現実を表していないのではないかとさえ思います。

スプートニク:日本で、自分の家のように落ち着ける場所はありますか。

大使「やはり、長く住んで働いているので、東京ですね。東京が大好きですし、明治公園、有栖川宮記念公園など、公園はそれぞれに違っていて特色があります。こういった場所をぶらぶらするのが好きで、心からリラックスすることができます。鎌倉も大好きです。一方、六本木ヒルズやミッドタウンといった現代的な地域を散歩するのも好きです。」

スプートニク:もし自由時間があればの話ですが、時間が空いたら何をしていますか。

大使「4月、加藤登紀子さんのコンサートへ行きました。加藤さんは色々なロシアの歌を日本語で歌いましたが、そこで、『暗い夜』(映画「二人の兵士」の挿入歌)という歌の日本語ヴァージョンを初めて聞きました。感情の高揚がホール全体を包み、胸からこみあげてくるものがありました。大変強い印象を受けました。」

ガルージン大使の好きな作家は井上靖。中でも「おろしや国酔夢譚」「猟銃」などの作品に心をひかれるという。もちろん日本食も大好きで、好きな食べ物を聞いたところ、「ラーメン。お気に入りの寿司ネタはコハダ」というなんとも通な答えが返ってきた。大使に就任してからの4か月間で日本の様々な地方をまわり、多くの自治体がロシアとの地域間交流に積極姿勢を見せているのを肌で感じたという。その合間に公園を訪れる時間があったかどうかは定かではないが、日本人より日本の自然を愛でる大使のこと、車窓から地方の景観を楽しんだに違いない。

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