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ル・ドリアン仏外相は「アサドは戦争に勝利した。我々はこれを認めねばならない」と強調する一方で、アサド大統領が得たのは戦勝であり、平和ではないと指摘し、平和の樹立にはシリアには「国際的な仲介者の参加のもとでの政治的解決」が必要との見方を示した。
ル・ドリアン外相は、シリア政府は断固としてイドゥリブからテロリストを一掃する決意を固めて事に臨んだものの、政府軍が同地域を掌握したところで紛争の火種になる問題が解決されるわけではないと指摘している。
解放の進むシリアの中でも北部のイドゥリブ県は唯一、違法な武装勢力の掌握下にある。最近のイドゥリブ情勢は緊迫化が進んでいる。露国防省の発表によれば、シリア政府軍が非難されるためにテロ組織「タハリール・アル=シャーム」(ロシアでは活動が禁止)によって一般市民に対する化学兵器を用いた煽動が準備されている。