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「水上機サロン2018」(「ギドロアヴィアサロン2018」)において統一航空機製造会社はA-40の生産を再開する予定と発表した[8]。ベリエフのユーリー・グルディニン氏は再開機はアップグレードされ翼の形状を変更し、人間工学面での質を改善し、新しいPD-14エンジンを設置することによって飛行技術特性が改善されると発言した。また、消防機能を含む多機能機になり、水上での救助も可能になる。飛行距離は8,500-9,000kmで最大25トンの水を積載できBe-200同様に25秒で取り入れ可能となるという[9][3]。
A‐40は当時のソ連の水陸両用対潜飛行艇に続く、次世代型となるはずだった。1980年代、A‐40は陸上での初飛行テストに成功し、その後の水上の初飛行も成功させていたが、ソ連崩壊後、しばらくの間、生産プロジェクトは凍結状態にあった。そのA‐40が再び凍結を解かれ、数年の間にはロシア艦隊の軍備に加わる。
A‐40は高い位置に翼をつけた「空飛ぶ船」を想起させる。大きさでは、現在世界最大の飛行艇として知られている中国の多用途飛行艇AG-600を上回る。AG-600の全長36.9メートル、翼の長さが38.8メートルに対し、ロシアのA‐40は全長45.7メートル、翼は42.5メートルもある。最大離陸重量の90トンはAG-600でさえもわずか53.6トンで、世界のどの飛行艇にも比類がない。