iPS細胞技術でノーベル賞の山中伸弥氏 ターゲットは50年後の再生医療、新薬の普及

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ノーベル生理学・医学賞の2012年度受賞者のiPS細胞研究所の山中伸弥所長は、スプートニクからの取材に対し、アルツハイマー病や、ホーキング博士も罹患したことで知られるALS(筋萎縮性側索硬化症)に対する有望な薬の候補物質が発見されていることを明らかにした。

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山中伸弥氏は人間の皮膚から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作るという画期的な発見の功績が称えられ、2012年、ノーベル生理学・医学賞を受賞している。この発見によって科学者はiPS細胞を心筋細胞、網膜、血小板、神経細胞、腸や腎臓の一部に「変える」ことが可能となった。

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山中氏は取材に対し、「創薬については、製薬企業が乗り出しにくい希少難病も含め、力を入れている。我々の研究成果により、筋肉などの中に骨ができる難病であるFOP(進行性骨化性線維異形成症)の薬の治験が既に始まっている。その他、ALS(筋萎縮性側索硬化症)やアルツハイマー病に対しても有望な薬の候補物質が見つかってきており、期待している」と語っている。

ALSまたは運動ニューロン病では全身の筋肉が徐々に萎縮していき、最後には全身が麻痺する難病。有名な英国人科学者のスティーヴン・ホーキング博士がこの難病に罹患していたため、病名は良く知られている。

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