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ゲストのスターは開会式の開始3時間前にレッドカーペットに到着し始めた。贅を尽くしたドレスにダイヤモンド、カメラのフラッシュに数百枚のサイン。東京国際映画祭に日本とアジア、世界の映画の美味しいところが集まった。だが観客が特に歓喜したのは、レッドカーペットに声優の櫻井孝宏氏と宮野真守氏、映画監督の静野孔文氏と瀬下寛之氏とともに本物のゴジラが現れた瞬間だ。
今年の東京国際映画祭のクロージング作品には、アニメ映画『GODZILLA 星を喰う者』が選ばれた。作品が上映される最終日、11月3日はゴジラの誕生日だ。このため、レッドカーペットには「アニゴジ」と書かれたタスキを付けたゴジラが現れたのだ。
今年の外国からの大物ゲストは、映画『ハリー・ポッター』のヴォルデモート卿の役や『シンドラーのリスト』の悪役で知られる英国人俳優で監督のレイフ・ファインズ氏。ファインズ氏とともにレッドカーペットに現れたのは、映画『The White Crow』で氏とタッグを組んだ映画プロデューサーのガブリエル・タナ氏。この映画は映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀作品賞を争う。
「ルドルフ・ヌレエフの伝記を読んだ時は映画を撮ろうとはしていなかった。歴史自体が気に入っただけだった。だがその後、何かがこの映画製作に向けて私を後押した。ヌレエフを演じるのが無名の俳優であって欲しく、ロシアとフランスの俳優を撮りたかったため、非常に困難だった。私の目的は、さらなるリアルさと信憑性を追求することだった」とファインズ監督は語る。
東京国際映画祭のオープニング作品には、米国のブラッドリー・クーパー監督のデビュー作でレディ・ガガ主演の『アリー/スター誕生』が選ばれた。残念ながら、「過密スケジュール」のため、映画関係者の誰も映画祭には来れなかった。映画祭では、特別サポーターを務める女優、寺島しのぶ氏が『アリー/スター誕生』についてコメントした。
26日から東京国際映画祭では映画上映、ワークショップ、その他多くのイベントが行われている。11月2日には授賞式が行われる。
スプートニクはみな様に向けて、映画の案内手引を作りました。ガイドが、第32回東京国際映画祭で混乱せず、興味深いことを何も見逃さない助けになれば幸いです。