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菅長官は今回の首脳会談について、「2019年における日露関係の素晴らしいスタートになった」と評価。一方で、平和条約交渉については、「粘り強く交渉を続けていくというのが基本で、会談をしてすぐに結論が出るような生易しい問題ではない」と述べた。
プーチン大統領と安倍首相は22日、通算で25回目となる会談をモスクワで実施。今回の会談は、互恵的関係の構築と発展に向けた両国首脳の意欲を確認するものとなった。プーチン大統領によると、3時間を超えて続いた交渉は「実務的かつ非常に建設的な雰囲気の中で」行われ、交渉の過程では慣例に従い、貿易・投資関係拡大の見通しに対して優先的に注意が払われたという。露日間の平和条約締結の見通しも、中心的テーマの1つとなった。プーチン大統領は、1956年に署名されたソ日宣言(日ソ共同宣言)を基礎としてこのテーマに関する交渉プロセスを構築していきたいとのロシア政府の意欲を確認した。