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3千年前のグリーンランドの氷のサンプルからは、高濃度の放射性同位元素のベリリウム-10が見つかった。 ベリリウム-10は 太陽活動が活性化した瞬間にのみ形成される。
研究者らは精度の高い算出方法を用い、この古代の太陽フレアが紀元前660年に発生したことを明らかにした。
太陽で周期的に発生する強力な放射は、地球の磁気シールドを貫通し、インフラを破壊する。近年でもっとも強力なフレアは30年前に発生しているが、その際にカナダ全土では送電が止まった。
ところが今回の研究で約3千年前に発生した太陽フレアが現在の10倍も強力であったことが明らかになった。仮に今日、同様の現象が起きた場合、地球の軌道上のすべての生物が死滅し、地球上のすべての電子機器は故障するだろう。
同様の超強力太陽フレアが今起こる可能性について、スウェーデンの研究者たちは過小評価されていると考えている。しかし、人類はそのような大変動を事前に予測し、それから身を守る方法を見つけるにちがいない。
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