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この古木は地元の住民たちにとってはお守りのような存在で、幸福の木と呼ばれていた。クナシリ島の住民たちのSNSへの投稿で伐採が明らかとなった。
イチイは、絶滅のおそれのある野生生物に関する本「レッドデータブック」に掲載されている。
自然保護区域の職員らによると、彼らは日曜日、イチイの伐採現場で伐採後の処理をする労働者たちを見つけた。伐採されたイチイは崖から海岸に投下された。
このイチイのもとには若者や旅行者たちが訪れ、枝に赤いリボンを結びつけて、幸福や子供の健康などを祈っていた。地元住民たちは、たくましいイチイが立っているうちは島では何も悪いことは起こらないと信じた。イチイは戦争や嵐を乗り越えてきたが、地元当局の指導下での「開発」を乗り越えることはできなかった。
クナシリ島の住民たちは激怒し、検察庁、ロシア連邦自然利用分野監督庁にクレームを寄せている。