米国で2017年に成立した「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」では、ロシアから軍事設備を調達する国に制裁を科すことが定められているが、トランプ大統領はトルコに対する制裁を決定するタイミングについては言及しなかった。
トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「トルコ全体の状況を見ている。難しい状況だ。多くの事情があるためトルコを非難しない」と語った。
トルコのエルドアン大統領はこの日、米国が最新鋭ステルス戦闘機F35を販売しない場合、別の国に目を向けると述べた。
米国とトルコの関係悪化の引き金となったロシア製ミサイルS400はすでに7月中旬に配備が始まっている。米国はロシアのS400ではなく、米国のパトリオット・ミサイルを購入するよう迫っていた。ただし、トルコが要求に応じなかったことから、トランプ政権はF35の多国間共同開発計画からトルコを排除すると発表したほか、ロシアやイラン、北朝鮮を標的とした「敵対者に対する制裁措置法」をトルコに適用することも視野に入れている。