日本時間12時47分の時点で、北海ブレント原油先物11月限の 価格は1.87%高の1バレル=62.69ドル。 先に同日の取引で8月1日以来初めて1バレル=63ドルを突破し た。
WTI原油先物10月限の価格は2.34%高の1バレル=57. 84ドル。
原油価格は、9日にサウジアラビアのエネルギー相が交代し、 国王の息子であるアブドルアジズ王子が起用されたあと、上昇を続 けている。サウジアラビアでは2016年からファリハ氏がエネル ギー相を務めていた。
9日、オマーンのルムヒ石油ガス相は、 サウジアラビアのエネルギー相交代後も、OPECプラスの政策に 変更はないとの見方を示した。アブドルアジズ王子も、 サウジ経済に抜本的な変更は起こらないと指摘した。
市場は現在、9月12日にアブダビで開かれるOPEC プラスの監視委員会の会合を待っている。複数のアナリストらは、 サウジのエネルギー相交代を念頭に、 さらなる減産を予想している。アクシトレーダー( AxiTrader)の市場戦略家、スティーヴン・インズ氏はロイター通信に「今週アブダビで行われるOPECプラ ス参加国の会合は、さらなる減産への希望をもたせる」と語った。