中東情勢については、その懸念を共有するとし、 サウジアラビアの石油施設への攻撃は国際経済秩序を人質にする「 卑劣極まる犯罪」と強調。 イランの最高指導者ハメネイ師との会談の際に、核の3つの否定「 持たず、作らず、使わない」 ことをフォトワーとしていることを紹介されたと語った。24日に もロウハニ大統領と懇談し、「叡智に基づく行動を求めることは、 私の変わらぬ役割」であると訴えた。
北朝鮮については、トランプ米大統領のアプローチを「 日本は支持する」と述べ、 対話を中心に非核化を引き出す米国の手法を評価。「私自身、 条件を付けずに金正恩(キム・ジョンウン) 委員長と直接向き合う決意」とも語った。また、 不幸な過去を清算し、国交正常化を実現することは「不変の目標」 であると強調した。
安保理の変革のためには構造改革が必要、 その早期の実現を目指すため2022年の国連安全保障理事国の非 常任理事国への立候補を表明した。「 国連理念のさらなる実現に力を尽くしたい」と述べた。
また、保護主義の台頭を踏まえ、多国間の枠組みの重要性も強調。 環太平洋経済連携協定(TPP)や日欧経済連携協定(EPA) などを挙げ、「グローバリズムを、 日本は格差を減らすためにこそ用いる」と言明。 日本の牽引力によってまとまろうとしており、 そのことで世界はつながり、 貧困から抜け出す人が増えることになると述べた。