大西洋のチェサピーク湾に流れ込む長さ65万キロ以上のポトマック川は、人間が泳ぐには安全ではないと考えられているが、たくさんの種類の海洋哺乳類が生息している。
ポトマック川の汚染は、農薬やプラスチックを川に運び込む排水を含む一連の問題に関連していると考えられていた。また激しい嵐により、川を育む地域とその周辺の排水システムと下水管が損傷した。
ポトマック川とチェサピーク湾でのイルカの調査と保護のために特別につくられた「ポトマック-チェサピーク・ドルフィン」プロジェクトの学者たちは、2015年に初めてポトマック川でイルカを発見した。現時点で1000頭が確認されている。
学者らは、ポトマック川にイルカが生息し、繁殖していることについて、川がきれいになっていることの兆候となる可能性があるとの見方を示している。