NASAが新しい月面探査用宇宙服を提案

© AP Photo / Kevin WolfNASA新しい用宇宙服
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米航空宇宙局(NASA)の月面ミッション「アルテミス」のために開発された新しい宇宙服は、宇宙飛行士らが今日国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙空間に出る際に使用するものと外見上は類似している。新しい宇宙服の着用は快適で、月面や将来的には火星を歩行する上でもまったく安全だという。NASAがサイトで発表した。

新しいNASAの宇宙服は「エクスプロレーションEMU(船外機動性ユニット)」と名付けられ、これまでのタイプ同様、宇宙飛行士への空気呼吸の保障のほか、二酸化炭素ガスの吸収や温度や湿度の調整、臭気の除去を行う。しかし、今後は生命維持のためのこれらすべての要素が宇宙服に引き継がれる。これは電気および機械装備の小型化によって可能となった。つまり新しい宇宙服はこれまでの2倍信頼性が高く、安全となった。また、新しい宇宙服にはいくつかのマイクが装備され、もしどれか1つが故障しても交換が可能だ。

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新しい宇宙服のマイクには、通信上の信頼性と高品質を保障するものがいくつか使われる。

宇宙飛行士にとって月面ミッションでの最大の危険は月面の小さな透明の埃だ。NASAの技術者はこのことを考慮し、有害な埃の対策として新しい宇宙服に特別な保護機能を装備した。

最新素材と特殊なベアリングの応用により、開発者たちは宇宙服の柔軟性を高めた。それにより月面移動の際に宇宙飛行士たちは膝と股関節部分を自由に稼動させることができる。柔軟な靴底のブーツも揃えられている。それは月面で宇宙飛行士たちは無重力の状況より積極的に足を使わなければならないからだ。

​腕を動かすことも容易になり、宇宙服は肩から手首まで腕の完全な稼動を保障する。こうした可動性は、宇宙飛行士が背中の着用口から宇宙服を着込むことで達成される。

「エクスプロレーションEMU」の最大の優位性は、月面や宇宙空間など、使用する場所によって宇宙服の個々のパーツを交換することができるという点にある。開発者たちが大いに誇りとしているのは、ヘルメットの互換性のある透明なシールドだ。もし月の埃がシールドを傷つけた場合、宇宙飛行士は新しいものに簡単に交換することができる。

NASAでは、火星探索に「エクスプロレーションEMU」を改良したものをしようすることを予定している。

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