イラン原子力庁のサレヒ長官によると、履行義務削減の「第3段階」までのウラン生産は1日あたり約450グラムだったが、現在は1日あたり5000グラムを超えている。
サレヒ長官はまた、ウラン濃縮に使用する遠心分離機IR-6の数が60基まで増えたことを明らかにした。
イランは今週、核合意で定められた履行義務削減の「第4段階」を発表する見込み。
7月8日、イランは核合意で決められていた3.67%を上回るレベルでのウラン濃縮に着手したことが明らかになった。
イラン原子力庁のベフルーズ・カマルヴァンディ報道官は、イラン核合意で定めた義務に応じた場合、イランは最高で20%までの濃縮レベルを引き上げることが可能であるものの、そこまでの必要性はないと語っている。
イランは、今回の措置は米国の核合意違反および米国による対イラン制裁の発動、またJCPOAの残りのメンバー(ドイツ、フランス、英国、中国、ロシア)が問題を適切に解決できないことに関連していると指摘している。イランは、これらの5カ国はイランの利益を守るという約束を60日以内に履行する必要があるとし、米国の行動から生じた問題を解決することができれば、停止した義務の履行を再開すると約束した。