トランプ氏 壁建設の監督役に娘婿を任命 マスコミ情報

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トランプ米大統領は、メキシコとの国境に壁を築く事業について、その建設監督を娘婿のジャレッド・クシュナー氏に一任した。ワシントンポスト紙が消息筋情報として報じた。

トランプ氏がクシュナー氏に壁建設プロジェクトを一任した背景についてワシントンポスト紙は、「事業に進展が見られない」ことが原因と推測している。クシュナー氏はこれから2週間に1度、ホワイトハウスで同事業に従事する役人らを集めた会議に出席し、建設の進行具合と費用の采配について報告を受け、トランプ大統領からの指示を伝える役目をおう。

なんとしても工期内に

ワシントンポスト紙によれば、クシュナー氏は来春までに建設が月30~35マイル(48~56キロ)の長さずつ進み、2020年末までに450マイル(724キロ)分の壁ができ上がるよう求めている。

以前トランプ氏の声明では、全長500~550マイルの壁の全部の建設が2020年の大統領選挙までに終了の予定だった。

高額だろうが、壁は必要

トランプ政権は、メキシコとの国境を封じる壁を新たに建設するために他の予算枠からおよそ36億ドルを投じると宣言。このためにトランプ大統領は国境で非常事態が発生と宣言し、議会が他の目的で承認していた予算を取り込もうとした。

トランプ大統領は、議会から壁建設費を獲得する試みに数度失敗した後、一方的な歩みに出た。2019年初頭は大統領と議会の意見の相違のために、予算の承認が得られず、1月以上もの間、米政府は複数の省庁の作業を一時停止せざるを得なくなった。

不法移民の流入を防ぐためにメキシコとの国境に壁を建設することはトランプ氏の主な選挙前公約の1つに挙げられていた。

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