6日、スプートニク通信社は、胴体に黒い塗料でТ-34と書かれたホッキョクグマについて報じた。当時、この動画をインスタグラムに投稿した世界自然保護基金(WWF)の現地職員は、このいたずらは軽率で、悪ふざけであり、この目立つ落書きのせいでホッキョクグマは狩りが出来ず餓死するのではと懸念を表明していた。
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モルドビンツェフ氏は、WWF職員の懸念を反証した。
Т-34は地元の軍事エリアを示す番号であり、書きこんだ目的はそのホッキョクグマの安全を守るためにすぎない。また、同氏によるとノヴァヤゼムリャのホッキョクグマは定期的に住宅地に現れ、食べ物を探しているものの、これには怠惰とか悪さをしようとの意図はなく、気候温暖化で海面に氷が張らないのでいつもの狩猟場所へ行けず、そうしているのだという。
ホッキョクグマは北極圏に分布している。この動物は、絶滅の恐れがある野生動物を記載するレッドリストの国際版、ロシア版両方に掲載されている。繁殖には長い時間を要す上に、若いホッキョクグマの死亡率は高い。
さらに、温暖化と北極の氷の大規模な融解により、ホッキョクグマが狩りをすることはますます難しくなっている。以上の理由でホッキョクグマの生存は厳しいものとなり、人間による保護が必要な状況だ。