「ゲーム・オブ・スローンズ」のエポックは終焉
米HBOのテレビドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』は終焉に近づいた。壮大なドラマがどういう結末を迎えるのか、万人の関心は一点に集中した。第8シーズン『最終章』の画面は1930万人が同時に見つめた。ところが最終回は万人の納得いくものにはならなかったため、最終回の撮り直しを求める署名が世界中から集められた。
もう1つ、別のストーリーも終了 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
マーベル・スタジオとディズニーの映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は終止符ではなかったとしたら、太字で大きな読点をうったと言える。封切と同時に映画興行収入で世界記録を樹立したからだ。
映画『ジョーカー』 興行記録を達成
『ジョーカー』はなんとアカデミー賞の16部門にノミネートされており、このノミネート数は米国映画制作史上、最高記録となっている。2019年の最優秀米国映画には『グリーンブック』が選ばれた。
2019年の音楽 若さと勇気を高らかに歌う
音楽界で一世を風靡した現象といえば、おそらく米の若手歌手ビリー・アイリッシュの人気の爆発的な沸騰だろう。アイリッシュのクリップはエフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワが大好きだという『Bad Guy』に限らず、ヒットにつぐヒットの記録を出している。YouTubeのコメント数も史上初の100万件を集めた。
2019年の音楽界でもうひとつ大きな話題を集めたのがクイーンだ。クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーの数奇な運命を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディー』が公開されるや否や、本家本元のクイーンの曲「ボヘミアン・ラプソディー」の人気が映画よりぐんと増した(というのは過言ではないだろう)。
『チェルノブイリ』 1986の事件が2019年に
米HBO制作、放映のテレビドラマ『チェルノブイリ』。20世紀で最も恐ろしい技術災害をまざまざと表現し、グレタ・トゥンベリさんと同様(後述)、世界のマスコミで最も取り上げられる話題になった。
今年最もネットを揺さぶった2大テーマは気候と社会
香港の抗議デモは政治、社会的事件にとどまらず、オンライン上でグローバルな関心を呼ぶ最重要事件となった。デモに支持を表明することがゲーム産業にまで影響したからだ。
今年、気候変動は無視できないテーマとなった。万人がトゥルン市の洪水の様子を固唾をのんで見つめ、ロシア語のインターネット上に「シベリアを救え」#SaveSiberaのハッシュタグが飛び交った。世界のネットユーザーがラテンアメリカの森林火災を、カリフォルニアの森林火災を監視し、欧州の洪水の状況をウォッチングした。今年、気候変動の問題が世界中で大きく取り上げられたのも驚くべきことではない。
グレタ・トゥンベリさん
今年の人「パーソン・オブ・ザ・イヤー」のタイトルを揺るぎなく獲得したのはグレタ・トゥンベリさんだ。スウェーデンの若者は世界の注目を環境保護に向けさせただけではなく、国際子ども平和賞までも受賞した。さてこの先、果たしてノーベル賞の受賞はあるだろうか?
そうそう、ノーベル賞といえば
ノーベル文学賞はオーストリアの作家ペーター・ハントケ氏が受賞。しかし、ハントケ氏の極めて偏った政治的視点が多くの人の批判を呼んでいるため、この授賞は万人の支持を得られなかった。
文学界 村上さんは70歳に
世界に知られた文学の巨匠、特にロシアで熱く信奉される村上春樹さんが70歳のお誕生日を迎えられた。
もう1つ、ノミネーション 今年のガジェット
Apple社は今年の情報レーダーに話題を呼び続けた。最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ氏の退任にも負けず、9月に発表した「iPhone 11」と「iPhone 11 Pro Max」は余裕で今年の新モデルのトップになった。
ナンバー1! ではなかったとしても、今年のメインゲームは間違いない
ロシアでこよなく愛される日本人、天才コジマさん(小島秀夫さん)には 驚くほど収穫の多い年となった。自称、生涯でこれぞ最高と太鼓判を押すゲームに万人の関心を最高潮まで引き伸ばし、ようやく発売の後もやはりファンの期待は裏切らなかったばかりか、モスクワ散策をエンジョイし、ファンとの会見なんていう歴史的なイベントもやってしまったのだから。