WADAがモスクワ反ドーピング研究所の活動資格を完全にはく奪

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世界アンチドーピング機構(WADA)は、モスクワ反ドーピング研究所の活動資格をすべて一時的に停止することを公式サイトで明らかにした。これにより、モスクワ研究所はロシアのスポーツ選手が大会に参加する上で必要となる生体パスポートの管理に携わることができなくなった。

WADAの執行委員会は2019年12月9日、ロシア反ドーピング機構(RUSADA)が国際的ルールを順守していないとする決定を下した。この決定に関連し、モスクワ研究所のあらゆる活動資格を一時的に停止することとした。

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ドーピング問題の発覚後、モスクワ研究所の検査資格はその大半がはく奪されたが、生体パスポートの管理を行うことだけは認められていた。しかし、今回の決定により、モスクワ研究所の活動はすべて禁止され、ロシア選手のドーピングに関する検査はすべて欧州の研究所(ドイツ、ベルギー、イタリア、スウェーデン等)で進められることとなった。この決定をうけて、RUSADAのマルガリータ・パフノツカヤ副所長は、ロシアのスポーツ界はさらなる出費を余儀なくされる、と憤りをあらわにした。

WADAの追加制裁はスイスのローザンヌにあるスポーツ仲裁裁判所での審議が終了するまで効力を持つ見通し。


WADA理事会はロシアに今後4年間、世界的な大会、国際試合への参加を禁じることを決めた。五輪も世界選手権への出場権もロシアから剥奪される。

この決定は12月9日、スイス、ローザンヌで行われたWADA理事会の会議でとられたもの。来年夏には2020年東京五輪、パラリンピックが、また2022年には北京での冬季五輪、パラリンピックが迫っている。

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