厚生労働省はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で、2月3日から乗客と乗員全員の合わせて3700人余りの検疫を行った。このうち発熱や咳などの症状があった人と濃厚接触した、合わせて279人から検体を採取してウイルス検査を実施してきた。
8日、新たに6人の結果が判明し、そのうち3人の感染が明らかになった。この3人はすでに医療機関に搬送され、入院した模様。
厚生労働省は残る3600人余りの乗客と乗員について、今後も引き続き船内にとどまり、原則として、2月5日からの14日間は客室待機を求めている。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中国では、肺炎による死者の数が722人に達したほか、3万4千人以上の感染が確認された。完治して退院した人の数は2,050人。新型コロナウイルスによる死者数は2003年に流行した新型肺炎「SARS」による中国での死者数(349人)をすでに上回っている。