19歳で軽食堂でウェイターをしていた当時のワイルダー氏は、スポーツ選手としてのキャリアを築こうなど夢にも思わなかった。すでに結婚しており、長女のネイヤは二分脊椎症(脊椎の形成不全による疾患)で生まれてきた。この時期の生活は困難に満ちていたとワイルダー氏は語る。
"I lost my family. I had a gun in my lap and was ready to commit suicide myself."
— Boxing on BT Sport 🥊 (@BTSportBoxing) February 3, 2020
"We all pray that are kids are born healthy."@BronzeBomber opens up about struggles with depression early on in his life. pic.twitter.com/wojJ1GXcLX
人生の辛さからワイルダー氏は、2005年に鬱になってしまった。ピストルを持っており、自殺する覚悟を決めていたと取材で語っている。
ワイルダー氏は「自分の周囲で起こっている全てのことを終わらせるには、もう自殺しかないと思う時がある。そんな時、人は他の誰のことも考えていない。考えるのは自分自身と何が起きているのかだけです。19歳の若造が初めて持った子どもが重い障害を抱えていた、というのはものすごく辛いことだったんです」と述べている。
22日、WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダーと挑戦者タイソン・フューリー(英国)による再戦が行われる。前回は2018年12月1日に行われ、引き分けに終わった。