ライバルは現職のトランプ氏 米大統領予備選挙がついに開始 予備選挙とは一体なにか?

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米国で大統領予備選挙が始まった。この予備選挙で民主党と共和党の各党は大統領選に出馬する候補1人を絞り込む。予備選挙で何が行われるのか。何のために予備選挙が必要なのか。序盤戦の勝利者は誰かを検証してみよう。

予備選挙とは何か

予備選挙とは、米大統領選挙に出馬の候補者を選ぶために民主党、共和党、その他の党が州ごとに行う選挙のこと。

予備選挙の結果で、7月に行われる両党の党大会に参加する代議員の数が決まり、この大会で共和党のドナルド・トランプ大統領に対抗する民主党候補が1人選出される。


予備選挙への参加条件

米国憲法によれば、大統領候補者争いの予備選挙に参加できるのは、米国で生まれ、14年以上米国に在住し、選挙時に35歳以上である米国市民。


予備選挙の初戦はアイオワ州党員大会

慣習として予備選挙はアイオワ州党員集会(2月3日)で始まり、翌週の11日にはニューハンプシャー州予備選挙が行われた。予備選挙は2月3日から6月6日まで全国で行われる。


序盤戦の勝利 大統領候補選出に直結

アイオワ州とニューハンプシャー州を制した者には、勝ち目のある大統領候補として自分を世間に知らしめるチャンスがある。

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例えば、2008年当時、イリノイ州選出のあまり知られていなかったバラク・オバマ上院議員は初戦のアイオワ州党大会で人気のヒラリー・クリントン上院議員(ニューヨーク州)に勝利。同年末、オバマ氏は第44代米国大統領に選ばれた。ヒラリー氏は、このときの敗北から立ち直っていない。代議員にとってアイオワでの勝利は、他の競争相手をごぼう抜きできることを意味する。そして、アイオワ州とニューハンプシャー州の両方で勝利した代議員は、ほぼ確実に大統領候補となる。


序盤の予備選 無名のブティジェッジ氏が勝利 

与党共和党の場合、トランプ大統領は党の予備選挙に参加するが、共和党指導部は通常、現職大統領を支持するため、党内のライバルは見せかけにすぎない。

3日のアイオワ州党大会ではトランプ大統領が97%の支持を獲得、勝利した。

民主党のアイオワ州党員大会では、前インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏(38)が勝利した。続くニューハンプシャー州予備選挙では、バーモンド州選出のバーニー・サンダース上院議員(78)が勝利。


予備選挙の後には全国党大会、そして大統領選

今後の民主党の予備選挙は、22日のネバダ州党員集会、29日にサウスカロライナ州予備選挙が行われる。共和党の次なる予備選挙は、3月3日のアラバマ州。

7~9月に行われることが慣例の全国党大会で、集まった各州の代議員の中から過半数を獲得した者が大統領候補として選ばれ、一連の予備選挙が終了する。

米大統領選挙の実施は11月。

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