モスクワ芸術座がネミロビチ=ダンチェンコ演出の「三人姉妹」を再演

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ゴーリキー記念モスクワ芸術座がアントン・チェーホフ生誕160周年を記念して、同劇場の創設者ウラジーミル・ネミロビチ=ダンチェンコ氏(1858-1943)演出による「三人姉妹」の再演に取り組んでいる。復刻版の「三人姉妹」は2月20日に初演を迎える。モスクワ芸術座の広報部が明らかにした。

ゴーリキー記念モスクワ芸術座はネミロビチ=ダンチェンコ演出による「三人姉妹」をレパートリーに残す唯一の劇場。1940年に初演を迎えたネミロビチ=ダンチェンコ演出による「三人姉妹」は重要な作品としてロシア演劇史にその名を残している。

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モスクワ芸術座では美術家ウラジーミル・ドミトリエフが初演時に用意した舞台装置を保存しており、専門家らの支援を受けて衣装や小道具の復元にも成功した。

リアノーボスチ通信の取材に対し、モスクワ芸術座のボヤコフ芸術監督は次のように再演の意気込みを語った。

1940年、ネミロビチは美術家ドミートリエフの手による素晴らしい舞台装置でこの作品を仕上げました。チェーホフの戯曲には兵士たちが町を去るシーンがありますが、これは過ぎ去っていく時代を象徴しています。初演当時、この作品を40代から50代の役者たちが演じたわけです。彼らはまさに帝政ロシアに生まれた人たちでした。その世代もまた、過ぎ去っていったのです。

2020年はチェーホフ生誕160周年に加え、ネミロビチ=ダンチェンコ演出による「三人姉妹」初演80周年にあたることから、ボヤコフ芸術監督は戦前に上演された「三人姉妹」を次の世代にバトンタッチすることを劇場の使命と考えている。

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同劇場ではタチヤナ・ドロニナ演出による「三人姉妹」もレパートリーに入っているが、今回はキャストを入れ替えてネミロビチ=ダンチェンコ演出の「三人姉妹」再演に挑む。

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