そこで、損傷したミトコンドリアを細胞から除去するメカニズムについて、英国のバーミンガム大学、ダンディー大学、およびオーストラリアの研究者が共同で実験を行った。
そして研究チームは、細胞内エネルギーが不足すると活性化する「AMP活性化プロテインキナーゼ (AMPK)」が、古いミトコンドリアの破壊プロセスを促進させることを突き止めた。
プロテインキナーゼの活性化の度合いは、スポーツ中に増加する。つまりスポーツが、細胞内の古く損傷した「電池」を排除してくれる。
しかし、研究者らによると、プロテインキナーゼを活性化させるのは運動だけではない。薬剤もダメージを受けたミトコンドリアの排除を開始させるという。そのため、高齢者はこれらの薬を服用することで、筋肉量や体型を維持することができるようになる。
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