エメリヤネンコ氏は「今回の火災は、誰もいないところで起きた。なぜならこの区域は隔離で閉鎖されているからだ。しかし『ストーカー』を自称する立ち入り禁止区域への不法侵入者がおり、火災は彼らが通った『小道』で起きた」と述べた。
ロシアの「Ren-TV」が現場の映像を公開している。
火災はプリピャチ川の左岸に燃え広がり、チェルノブイリ原発に迫った。原発近くの旧村落の多くのエリアが焼失し、1986年の原発事故によって生じた有名な「赤い森」の一部が失われた。航空機による空中消火も行われた。火災による損失は、推定数千万フリヴニャ(1フリヴニャは3.98円)。
先に、地元警察が、キエフ州の村在住の男(27)を放火の疑いで拘束した。その後、もう一人の容疑者が拘束されたと報じられた。
この状況を背景に、ウクライナの原子力エネルギーと産業の元関係者らでつくる協会は、同国の原子力分野における脅威的な状況と「次なるチェルノブイリ」が起きる危険性を指摘した。