国境警察局によると、今年4月、不法移民550人がゴムボート41艇で英国に到着、さらに506人がフランス北部の港町カレーで海に出る前に拘束され、いずれも過去最多となった。
国境警察局のジャン= フィリップ・ナオン局長によると、不法移民増加の要因は例外的な気象条件、フランスから英国に別の方法(トンネル経由またはフェリー)で渡る機会の減少、自己隔離態勢(これに伴い沿岸部での疑わしい行動に関する地元住民からの通報が減った)など複数ある。
ル・フィガロ紙は、「ゴムボートで自分の命を危険にさらす用意がある」家族の同胞が犯罪ネットワークの手助けをするケースがよくあると報じている。警察が難民の書類を見つけることはほとんどないが、そのうちの約3分の1がエリトリア人、25%がイラク・クルド地域の出身者、7%がスーダン人だという。また、ル・フィガロ紙によると、300ユーロから50ユーロの費用で英仏海峡をゴムボートでライフジャケットなしで渡る危険な旅に申し込む人たちの覚悟は、かつてないほど高いという。
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