アフリカ系米国人のジョージ・フロイド氏の殺害をきっかけに米国内で広がった抗議行動を受け、ウォルマートの女性客の1人が、白人と黒人とでは商品の陳列がどれほど違うかを撮影した動画をインターネットに投稿した。黒人用の化粧品は区分けされ、鍵のかけられたガラスショーケースに入れられていたが、白人用の商品は開かれた棚に並べられ、自由に触ることができた。
動画を投稿したこの女性は、店にとっては黒人はすべて泥棒で、彼らを信用していないからだとの考えを表した。
ウォルマート社の代表らは先週声明を発表し、こうした対応を今後は行わないと約束した。しかし、黒人用化粧品の施錠を行っていたのは国内のわずか数店舗のみだった主張した。その後、製品の配置の仕方について、薬局チェーンのウォルグリーン社とCVSヘルス社も見直しを表明した。
店舗での同権を求める闘いはこれで終わったわけではなかった。「ブラック・ライヴズ・マター」運動の支持者たちは、大手ネットチェーン店に対し、彼らの店舗で扱う商品の最低15%は黒人所有の企業で生産物とするよう要請した。しかし、この要請に応じたのは化粧品スーパーマーケットチェーンのセフォラ社だけだった。同社は、アフリカ系米国人による生産物の品ぞろえ増強を表明し、これを企業の長期目標に設定した。
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