このテストは、無人での輸送や離陸、着陸プログラム(ATTOL)の一環で、空輸の安全性の向上を目的としたもの。フランスのトゥールーズ・ブラニャック空港で行われたエアバスA350-1000の自動着陸の様子を航空宇宙専門誌『Aviation Week』が撮影した。
大型旅客機A350は、4月の実験の一環として、完全自動での離陸4回と、着陸5回を実施した。飛行時、パイロットはコックピットに待機し、どのタイミングでも手動操縦に切り替えることが可能だったが、すべてのシステムが正常に機能したため、それは必要ではなかった。
自動での操縦と離陸、着陸の開発を目的とするATTOLプログラムをベースに、ビデオ動画のデータ処理を行う人工知能(AI)がセッティングされている。自動操縦システムの研究設備の詳細に関しては、エアバス社は明らかにしていない。
大型旅客機A350の自動離陸テストは今年1月に成功し、その際、エアバスA350-1000が使用された。