河野大臣は「イージスアショアの配備を断念したことで、そこから先をどうするか、当然議論を始めなければならない。新たな空からの脅威も増している。当然ながら来年度の概算要求というのは1つの節目となる」と述べた。同大臣は前日の記者会見で、海上自衛隊イージス艦を増やす選択肢を含め、防衛省には複数のミサイル防衛案があると発言している。
産経新聞によると、防衛省はイージス艦を2隻増やすことを検討しているという。一方、2隻の建造費は計4000億円と予想されている。現在、日本はイージス艦を7隻保有しており、来年3月までにさらにもう1隻加わる予定。今回の2隻の追加調達が実現すれば、日本はイージス艦10隻という米同盟国内で最大の配備を持つことになる。
現時点で弾道ミサイルへの対応として、日本は上下層での迎撃という2層構造の防衛システムを持っている。まず弾道ミサイルのミッドコース段階でイージス艦よりSM-3(海上配備型迎撃ミサイル)で撃ち落とし、完全に撃ち落とせない場合は弾道ミサイルのターミナル段階でペトリオットPAC-3(地対空誘導弾)で迎撃する。
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