同議長は、ベラルーシ政府が危機を平和的に脱するための方法を見出すよう要請した。
会議後、ドイツのアンゲラ・メルケル首相も同様の声明を発表した。メルケル首相は、ベラルーシは外部の干渉なしに状況を脱する方法を自主的に見出す必要があると強調し、「ベラルーシでの選挙が不公正で不公平であったということは疑いない」と述べた。
また、メルケル首相は、拘束されたすべての人たちは「無条件で釈放される必要」があり、また、「私たちはベラルーシの反対派が提起しているような国民的対話を支持」し、その際、できるだけ欧州安全保障協力機構の関与のもとで行われるよう強調した。
8月9日、ベラルーシで大統領選挙が実施された。中央選挙委員会の発表では、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領が得票率で80.1%を獲得し、次点のチハノフスカヤ氏は10.12%だった。反対派はこの結果を承認せず、また、チハノフスカヤ氏自身はリトアニアに出国した。
同国では2週間にわたり無許可の抗議行動が行われており、それらは治安当局によって弾圧を受けている。当初、選挙結果に不満を持つ人たちに対し、催涙ガスや放水、フラッシュバン、ゴム弾が使用された。その後、治安維持当局の隊員らは集会の解散を求めることを止めた。
内務省によれば、当初、抗議参加者は6~7000人が拘束され、数百人が負傷。その中には治安当局の120人が含まれる。また、抗議参加者3人が犠牲となっている。