子豚、子牛、北関東地方で相次ぐ家畜窃盗 犯人は日本のトレーサビリティに不案内か

© AP Photo / Virginia Mayo子豚、子牛、北関東地方で相次ぐ家畜窃盗 犯人は日本のトレーサビリティに不案内か
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日本の群馬県では、養豚施設に飼育されている豚の窃盗が相次いでいる。7月8月の2か月で子豚を中心に合計670頭の豚が盗まれた。警察が調べを進めている。NHKが報じた。

群馬県では前橋市、伊勢崎市、館林市、邑楽町で子豚や鶏が盗まれる被害が相次いだ。飼育業者は損害額の大きさだけでなく、子どものように丹精込めて育てた家畜を盗まれ、悔しさをにじませている。

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北関東地方では豚の窃盗が起きた群馬県館林市に隣接する栃木県足利市でも、23日にかけての深夜に6頭の子牛が盗まれている。足利市では6月から黒毛和牛の子牛の窃盗が続いており、被害総額は275万円に上った。

犯行現場をとらえた動画から複数の犯人が慣れた手口で盗んでいる様子が確認されている。このことから、家畜の扱いを知る者の犯行が疑われている。

一方で、25日付けの日本農業新聞によれば、足利市で盗まれた子牛には追跡が可能な耳標が着けられている。日本では牛海綿状脳症が発生したことを受け、2003年に「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(牛トレーサビリティ法)」が制定され、牛には耳標の装着が義務付けられている。耳標がついた牛は市場での売買は不可能である上に問題が生じたときにトレースが可能なため、犯人は日本の畜産業の事情に詳しくないのではないかと考えられている。

豚の都道府県別飼育数で見ると、群馬県は4位で関東地方の中では最も飼育がさかん。同じ関東地方では千葉県がそれに続く5位となっている。

日本は窃盗の極めて少ない、世界で最も安全な国として知られるが、こうした盗みはセキュリティーの甘さをついて起きている。

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