オフィシャルなところでは、ぐでたまの公式ツィートに「たまごの輝き」が表現された。現物と比較し、全く違和感がないのが驚きだ。
たまごの輝き pic.twitter.com/uDI4qMCgbK
— ぐでたま【公式】 (@gudetama_sanrio) August 26, 2020
パン屋も創作意欲を発揮した。パン職人兼ベーシストという松永健太さんの芸術はこれだ。
大阪万博のロゴ「いのちの輝き」を世界最速でパンにしました🍞 pic.twitter.com/dH0Gammnhj
— 松永健太 (@kentamatsunaga) August 26, 2020
3Dで作ってしまったという「せじ」さんの作は、ちょっとリアルで怖い。
3Dプリンターで「いのちの輝き」を作りました。食パンを止めるアレに使えます#いのちの輝きくん pic.twitter.com/XD02rGUlnj
— せじ (@toufist) August 25, 2020
ハッシュタグ♯命の輝きくんをごらんいただければ、デザインがいかに市民に衝撃を与え、創作意欲の高鳴りを呼んだかがわかる。果たして、かつてこれだけの芸術の覚醒を呼んだロゴがあっただろうか?
ロゴを考案した大阪人のシマダさんは、幼い日、1970年の大阪万博の会場にそびえ立つ、岡本太郎氏の太陽の塔を見た時の強い印象を心に刻んでいる。
「岡本さんには足元にも及ばないが、当時のDNAを表現できないかと突き詰めた」というシマダさん。岡本さんの「芸術は爆発だ!」で飛び散った創造威力の粒子が、シマダさんのロゴを通じ、思わず多くの人の「作りたい!」気持ちを爆発させたのかもしれない。このコンテキストでいえば、時代を超えた「DNAの表現」は成功したことになるのではないだろうか。
シマダさんのロゴ、気持ち悪いとか、なにこれ?とネガティブ反応も呼んでいる。岡本太郎氏の「太陽の塔」も当時の市民に感動と理解を持って受け入れられたわけではない。芸術とは時代を先んじてしまうものだ。
さてさて、ロシア語圏では、現段階ではこうしたミーム化はまだ進行しておらず、世界のミームに反応する書き込みがある程度。ただ、日本語研究者のある女性はこのロゴはとても「大阪っぽい」とほくそ笑み、東京の市民がロゴにのけぞり「えー、ウソでしょ!」とコメントしたのに大笑いして、「ますます大阪と大阪人が好きになった💛」とコメントしていた。