学校での学習作品に関するアンケート調査では、回答者の30%がロシアの作家ボリス・アクーニンの探偵小説『アザゼル』をカリキュラムに加えたいと答えた。外国書籍からはハリー・ポッターの他にダニエル・キイスのSF小説『アルジャーノンに花束を』、ノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』などが選ばれた。
また回答者の24%がレフ・トルストイの『戦争と平和』とミハイル・ショーロホフの『静かなドン』を学校の学習作品リストから除外してもいいとの考えを示した。回答者たちは、アレクサンドル・ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』(19%)など、グラークなどのスターリン体制下の強制収容所(ラーゲリ)の元囚人たちが書いた所謂「ラーゲリ散文」にも反対した。
MyBookのエカテリーナ・ピサレワ編集長は、アンケートの結果は想定内だと指摘し、読者は文学の授業で真剣な反応を必要とする戦争の長編物語や作品を取り上げず、授業をより興味を抱かせ、鮮明なものにすることを望んでいるとの見方を示した。
アンケート調査は9月1日の「知識の日」に合わせて実施され、1500人以上が参加した。