新技術は接触しないスキャナー方式の生体認証システム「アマゾン・ワン」を含んでいる。ユーザーはこの「アマゾン・ワン」にまず支払いカードを読み込ませておき、これに手のひらの情報を「サイン」として保存して連結させる。買い物客は「アマゾン・ワン」の上に数秒間、手のひらをかざすだけで支払いを澄ますことができる。
手のひら認証は各人で異なる手相や手のひらの曲がり、血管の模様などを「サイン」として読み込む。この支払いシステムはまずシアトルのAmazonショップで導入され、その後、ほかの店舗に普及していく。
Amazonによれば手のひらの情報は暗号化され、クラウドの安全ゾーンに保存される。ユーザーはこのサービスの利用を停止したい場合、アマゾン社のデータベースから情報を削除することが可能。
Amazonが手のひら認証技術を商品購入に導入するにあたっては様々な論議が沸き起こった。例えばAmazonは顔認証サービスを米国の治安維持組織に売却しており、これを米警察が積極的に利用していることから、個人情報の守秘義務をめぐって裁判で争われている。
Amazonは2018年にレジのない店舗を構えた。この店では買い物客は商品を手に取って、店を出ていくだけで支払いが済んでしまう。