テストは、ネバダ州の砂漠にある試験施設デヴループで実施された。真空チューブの全長は500メートル。テスト中、ハイパーループは時速100マイル(およそ時速160キロ)まで加速した。
ヴァージン・ハイパーループ社は、乗客を乗せたテストの前にハイパーループのテストを400回以上実施している。
乗客を乗せた最初のテスト走行のために2人乗り用のカプセルがつくられたが、将来的には最大28人の乗客を収容することが可能となる。
ヴァージン・ハイパーループ社は、将来的に時速670 マイル(およそ時速1000キロ)まで加速できると予想している。現在の最高速度は時速240マイル(およそ時速386キロ)。
ハイパーループとは?
ほぼ真空状態のチューブのなかを超高速で移動する交通システム「ハイパーループ」は2013年8月、スペースXの創設者であるイーロン・マスク氏が提案した。
理論上、カプセルは時速1200キロに到達する。ハイパーループの実現化には複数の企業や団体が取り組んでいる。そのなかには前回最高速度の時速386キロを出したバージン・ハイパーループ・ワンのような独立した企業もあれば、マスク氏が所有する企業もある。チューブの建設はThe Boring Company社が担当し、スペースXは非営利コンペを開催している。