ヴィンチェンツォ・マリノさん(82)とオリガさん(83)夫妻はミラノ郊外で暮らしていた。彼らは18歳の時に知り合い、1957年にミラノに移り住んだ。9月26日、夫妻は結婚63周年を記念した。
夫妻の孫娘の1人によれば、2人は外出をせず、とても慎重だったという。祖父の方は食品の買い物と薬局にだけは出かけていたが、しかし、それでも2人は感染してしまった。
2人は約10日間闘病し、その間ずっと高熱を発していた。2人には風邪だということで抗生物質が処方されていた。医師が往診に来ることは結局なかった。11日、夫妻は新型コロナウイルスと肺の障害、低酸素血症で入院となった。
病院で2人は別室となったが、しかし、オリガさんは夫が隣にいるように感じるため彼のスーツを持ってくてくれるように頼んだという。数日後、夫婦は1時間差で亡くなった。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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