「科学ウィンタースクールのためにこのテーマが選ばれたのは偶然ではない。当大学は、マイクロエレクトロニクス、フォトニクス、プラズマエレクトロニクスの研究分野でロシアのトップ大学である。当大学の科学スクールは豊富な経験を積んできて、それを関わっている学生、パートナー、海外の同僚と共有するだけでなく、全世界の化学者に提供していきたいと思う」と、当ウィンタースクールの主催者、TUSUR大学の国際協力担当副学長のゲナディ・コブゼフ氏は述べた。
エレクトロニクスは社会の日常生活の欠かせない部分であり、絶えず変化し発展し続けているという。主催者によると、世界の家電分野の年間収益は毎年7.7%増加しており、その消費者数は2023年までに25億6300万人に達する見込み。
ウィンターオンラインスクールの一貫として、TUSUR大学は、エレクトロニクスにおける最も人気で、関連性のある主な研究分野の概要を紹介する予定。また、マイクロおよびナノエレクトロニクス、物理エレクトロニクス、光学およびフォトニクス、電子コンポーネントベースに関する英語での講義、仮想実験室ツアー、およびプロジェクトセッションも開催されるという。
「将来の共同プロジェクトへの参加を含め、マイクロエレクトロニクスに関心のある様々な国の若い科学者に科学スクールに参加してもらうことを期待している」とコブゼフ氏は述べた。
中国、フランス、日本、フィンランド、トルコ、その他の国々から50人以上の学部生が、すでにエレクトロニクス国際科学ウィンタースクールに登録している。また、立命館大学(日本)、ボルドー工科大学(フランス)、ラッペーンランタ大学(フィンランド)、天津大学、河北工科大学(中国)、王立工科大学(スウェーデン)、トゥウェンテ大学(オランダ)、オットーフォンゲーリケ大学マグデブルク (ドイツ)はその参加を確認した。
南ウラル国立大学の高等電子コンピューター科学部の情報通信技術部門の責任者であるスタニスラフ・ダローフスキフ氏は、エレクトロニクスの科学スクールが開催されることは、学生の職業指導のために重要であると述べた。
「当大学として、電子工学の学生を教育する際に目指しているのは、必要な理論的知識を習得させることだけでなく、南ウラル国立大学の「Fablab」学生研究室などを使って、さまざまな用途の、機能するデジタル端末の開発、設計、作成における実践的なスキルも習得させることである。そのために、雇用主の参加を得て、大学でエレクトロニクス科学スクールを定期的に開催することも推進している」とコメントした。
また、「エレクトロニクス開発における現在の傾向」ウィンタースクールの参加者を対象に、ロシア語と科学論文のオンラインクラスが開催される予定。イベントの結果をもとに、科学者による講演の動画を作成し、公開されるという。
主催者によると、国際ウィンタースクールのすべての参加者に特別な証明書が提供されるという。参加申込書の締め切りは12月25日。
「エレクトロニクス開発における現在の傾向」国際科学ウィンタースクールは、トムスク国立制御システム無線電子工学大学(TUSUR)によって開催され、最も有望な世界分野の1つにおける世界の主な大学との学術的パートナーシップを強化および発展させることを目的としている。